科博葉脈標本データベースが公開されました!

広葉樹の葉化石の同定の際に比較資料として使われる、現生種の「葉脈標本スライド」が、このほど国立科学博物館のホームページ上で公開されました。4000点あまりのスライドの画像とそれらのメタデータを含むこのデータベースは、当学会の会員でもあった故棚井敏雅北海道大学名誉教授と、国立科学博物館の植村和彦博士が長年かけて制作したスライドです。これまでまさに“知る人ぞ知る“コレクションだったわけですが、公開によって大変利用しやすくなりました。第四紀の葉の遺体を調べる際にも、現生種の葉を見極める際にも参考になると思います。ぜひ一度、サイトを訪れてご覧ください。
https://www.kahaku.go.jp/research/db/geology-paleontology/cleared_leaf/
(国立科学博物館地学研究部・矢部 淳)

国際花粉学会議/国際古植物学会議2020大会(IPC/IOPC 2020)の延期について

2020年9月12-19日に、チェコのプラハで開催が予定されていたIPC/IOPC 2020が、新型コロナウイルスの感染拡大のため、2021年5月に延期されました。延期後の大会予定日程は、2021年5月1-7日です。
延期された大会の、新しい締め切りや支払いなどの情報は、2020年5月中に下記ホームページで公表される予定です。各自で、ご確認ください。
https://www.prague2020.cz

新型コロナウイルス流行に伴う談話会と大会の実施について

行事委員会では、第48回談話会を7月に開催すべく準備を進めておりましたが、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、当面の間、談話会の開催を延期したいと思います。現在、オンライン等で談話会を開催できるかどうか検討中です。

また、10月31日ー11月2日に開催予定の第35回大会(山梨)および第49回談話会(巡検)については、8月までに状況を見て、開催(オンライン開催を含む)か延期かの判断を致します。ご不便をおかけしまして申し訳ございませんが、昨今の状況を鑑み、ご理解いただけますよう、どうぞよろしくお願い致します。

くれぐれもお体にはお気を付けくださいますよう、よろしくお願い致します。

日本地球惑星科学連合のセッション 「考古科学:地球科学と考古学」(H-CG30)のお知らせ

2020年5月開催の日本地球惑星科学連合大会において、植生史学と関連の深いセッションを開きます。
口頭発表・ポスター発表ともに奮ってのご参加お待ちしております。

「考古科学:地球科学と考古学」(H-CG30)

日時 5月24日(日)午後(PM1のコマ):口頭発表・ポスター発表
会場 幕張メッセ202
コンビーナー 下岡順直・畠山唯達・箱崎真隆

セッション概要
http://www.jpgu.org/meeting_j2020/sessionlist_jp/detail/H-CG30.html

投稿案内
http://www.jpgu.org/newsletter2020/J/20200107news09.html#news01

セッションの目的
地球科学を含む自然科学的手法を用いて考古遺跡・遺構・遺物を分析する考古 科学は、過去人類の遺した「もの」を研究する考古学において、研究をさらに進 展する上で欠かせない研究手法になっている。
地球科学的手法を応用した様々な手法として、考古科学では年代測定や古環境 復原、物理探査、材質分析など幅広い研究が行われている。さらには、安定同位 体比を用いた胎土分析や、ヒトと家畜の動態を捉える研究なども進んでいる。
本セッションでは、人類の歴史を復元するために行われているあらゆる考古科 学研究成果を持ち寄って最新知見を集積するとともに、関連する周辺分野の研究 を横断的に網羅することで、考古科学研究が考古学へさらなる寄与ができるよう 促進することを目的とする。

スケジュール
アブストラクト受付1月7日~
早期〆切:2月4日、最終〆切:2月18日
大会早期参加登録〆切:5月8日

第12回日本植生史学会「奨励賞」候補者募集のお知らせ

日本植生史学会表彰規程に則り、第12回奨励賞の候補者を募集いたします。候補者は自薦・他薦を問いませんので、奮ってご応募下さい。

(1)候補者の要件
・植生史学の分野で優れた研究を行い、将来の発展に貢献すると期待される会員。
・公示日(第12回は2019年12月8日)において、40歳未満の会員。
・本学会誌の原著論文または総説に第1著者として1編以上の論文が掲載され、かつ本学会年度大会で第1著者として口頭発表,ポスター発表またはシンポジウム発表のいずれかを行った実績のある会員。

(2)応募方法
所定の応募用紙に必要事項を記入のうえ、学会事務局まで電子メールか郵送で送付してください。応募締め切りは、2020年4月30日(必着)とします。応募用紙は、学会ホームページからダウンロードできます。応募用紙に記載された個人情報は、奨励賞選考以外の目的では使用しません。審査終了後は速やかに破棄し、応募者への返却は行いません。

応募用紙のダウンロードはこちら
送付先メールアドレス hbmain@hisbot.jp
送付先住所
〒606-8501 京都市左京区吉田本町
京都大学総合博物館
日本植生史学会 庶務幹事 村上由美子

(3)審査方法
奨励賞審査委員会により、植生史学会での業績だけでなく、他学会や国際的に公表された論文、研究発表に対する業績の内容を総合的に判断します。審査委員会は、受賞者を2020年7月末日までに決定し、総会にて報告します。なお受賞者には、年度大会で受賞記念講演を行っていただきます。受賞者には、表彰状および副賞として研究奨励費が授与されます。

第34回大会の優秀発表賞の受賞者

2019年12月6日-9日に行われた第34回大会の優秀発表賞の受賞者が決定致しました。選考委員会(委員長 工藤 雄一郎)で厳正に審査した結果,以下の3件を受賞とすることに決定致しました。受賞者の方々おめでとうございます。

O-09 宮浦舞衣
「九州縄文時代におけるダイズ属大型化の再検討」

P-02  〇斎藤俊彦,竹谷尚樹,三宅悠平,高原 光,佐々木尚子,中村琢磨,林 竜馬,杉田真哉
「マツ科3属7種の花粉生産量の推定―定量的植生復元の基礎資料として―」

P-04  〇林 尚輝,井上 弦,河野樹一郎,井上 淳
「植物珪酸体からみた大隅半島の台地部と山地部における鬼界カルデラ噴火後の植生」

ふじのくに地球環境史ミュージアムの研究職職員募集のお知らせ

静岡県では、恵まれた自然環境に多様な動植物や希少な種が生息・生育する“ふじのくに”(静岡県)の自然の実態や成り立ちを調査研究するとともに、人と地球上の生態環境との関わりを歴史的に研究することで、過去から現在を見通し、未来の在り方に示唆を与える「地球環境史」を研究する県立博物館として、平成27年4月に「ふじのくに地球環境史ミュージアム」を開設(平成28年3月一般公開開始)し、資料の調査研究、収集保管、教育普及、展示・情報発信等の各機能の充実に努めています。

今般、職員の他機関(大学)への転出に伴う欠員補充のため、当館の運営、発展に資する高い能力と熱意を有する職員(任期なし)を募集します。

採用職種、採用予定人員の概要

職種等 ・研究職1名・専門分野「環境・環境史」
採用年月日 令和2年6月1日以降(応相談)
勤務場所 ふじのくに地球環境史ミュージアム
応募資格 ・昭和35年6月2日以降に生まれた人・博士学位(外国において授与されたこれに相当する学位を含む。)を有する人
提出書類 ・履歴書・研究業績目録

・主要な著書、学術論文等

考査方法 第1次考査:令和2年2月中旬(予定) 提出書類等により審査第2次考査:令和2年3月上旬(予定) 面接により審査
受付方法 ・受付期間:令和元年11月22日(金)~令和元年12月24日(火)・応募方法: 郵送
詳しい情報(案内)は、下記URLを参照ください。

会員名簿の作成について

日本植生史学会では2020年版名簿の作成のため、事務局より皆様の登録情報について確認のための調査票をお送りしております。ご自身の登録情報をご確認の上、修正の有無および名簿への掲載の可否について、郵送またはFAX、メール添付PDFにて必ずご連絡下さりますよう、お願い致します。

返信〆切りは 2019 年 12 月 12 日です。

白紙の名簿調査票(word)がダウンロードできます。必要な方はご利用下さい。

FAXでの送付:03-5291-2176

メール添付での送付先(PDF):hisbot-office01@shunkosha.com

 

第 34 回日本植生史学会大会のご案内(最終報)

第 34 回日本植生史学会大会を下記の要領で開催します。
大会参加の申し込みは,学会 Webサイトの「大会情報」(http://hisbot.jp/meetings/upcomingmeeting)の『申し込みフォーム』からお申し込みください。
事前申し込みがない場合,会場への来場が有料(600 円)となります。参加のみの方にも事前申し込みをお勧めします。

大会・懇親会の申込期限:11 月 11 日(月)
巡検の申込期限:10 月 28 日(月)厳守  11月11日まで延長(定員になり次第締切)

◆ 日時
2019 年12 月 6 日(金)午後:幹事会
12 月 7 日(土)午前:評議員会 午後:公開シンポジウム,学会賞・論文賞記念行事,懇親会
12 月 8 日(日)一般研究発表(口頭・ポスター),総会
12 月 9 日(月)巡検(第 47 回日本植生史学会談話会)

◆ 会場:豊橋市自然史博物館
〒441-3147 愛知県豊橋市大岩町字大穴1-238(豊橋総合動植物公園のんほいパーク内)
http://www.toyohaku.gr.jp/sizensi/02annai/riyou2.html
アクセス:JR 豊橋駅から東海道本線浜松方面行きの電車で『JR 二川駅』で下車
JR 二川駅南口より総合動植物公園のんほいパーク東門を経由して自然史博物館まで徒歩約15 分
懇親会:豊橋市自然史博物館内自然史スクエア
宿泊:各自でお早めにご予約ください。大会会場周辺には宿泊施設がなく,豊橋駅周辺にあります。

*のんほいパーク内のレストランは混雑することが予想されますので,できる限り豊橋駅周辺等で昼食を購入の上,ご持参ください。二川駅からのんほいパークまでの道沿いにはコンビニエンスストアがありません。

◆ 費用 (当日徴収)
参加費(要旨集代を含む):一般会員・シニア会員3,000 円,学生会員1,000 円,非会員4,000 円
(公開シンポジウムのみの参加費は無料ですが,事前申し込みが必要となります。要旨集代は別途)
のんほいパーク入園料:事前に参加申し込みいただいた方は無料となります。
→のんほいパーク入園の際は,「植生史学会参加」の旨を告げてご入園ください。
事前申し込みがない場合は,のんほいパーク入園料(大人600 円)が必要となります。
また,車での来場には駐車場料金:1 回200 円が必要です.
懇親会費:一般会員・シニア会員6,000 円,学生会員3,000 円,非会員6,000 円

◆ 主催・共催:日本植生史学会(主催)・ 豊橋市自然史博物館(共催)

◆ 大会実行委員:吉川博章(委員長),西本寛,林竜馬,那須浩郎
※ 大会に関する連絡先:参加申込などに関するお問合わせは,大会実行委員会(taikai34@hisbot.jp)までお願いします。

◆ 大会プログラム
2019 年 12 月 7 日(土) 公開シンポジウム,学会賞・論文賞記念行事,懇親会
10:30-13:00 受付(玄関を入って左手、特別企画展示室前)
イントロホールにて,企画展「豊橋周辺の植物化石」を開催していますので,シンポジウム前にぜひご覧ください。観覧は無料です。

13:00-15:55 公開シンポジウム(特別企画展示室)
公開シンポジウムポスター
テーマ:「種の同定への挑戦:植物化石や植物遺体から種はどこまで認識できるのか?」
オーガナイザー:那須浩郎(岡山理科大学)・吉川博章(豊橋市自然史博物館)
趣旨:植生史研究では,過去の堆積物や考古遺跡から出土する植物の断片や印象から種を同定し,そこから過去の植生や植物利用の歴史を明らかにしている。この「種を同定する」という作業は,植生史研究の基本であり,諸データの根本を成すものである。一方,近年のDNA を用いた分子系統解析やネットワーク解析からは,形態では識別しにくい隠蔽種が存在することが報告されている。また,近縁種や栽培種/野生種の識別などにおいては,種子や花粉では確認できない形質(花のにおいや色,休眠性など)が鍵を握る場合もある。私たちは,植物化石や植物遺体の形態からどこまで種や亜種・変種を識別することができるのだろうか?今回のシンポジウムでは,改めて「種を同定するとは何か?」について議論したい。本シンポジウムにより,植物化石や植物遺体の種の同定についての認識を共有し,植生史学のさらなる発展に貢献したい。
13:00-13:05 開会挨拶
13:05-13:25 趣旨説明「植生史研究における種同定の現在と諸問題」 那須浩郎(岡山理科大学)
13:25-13:55 「現存する種子植物の種同定 ―形態とDNAからのアプローチ―」 田村 実(京都大学)
13:55-14:25 「植物化石から種をどう捉えるか?―研究の現状と課題―」 矢部 淳(国立科学博物館)
14:25-14:35 休憩
14:35-15:05 「更新世以降の化石花粉の種レベルの同定―考古遺跡や湿原から検出された種―」 吉川昌伸(古代の森研究舎)
15:05-15:55 総合討論

16:05-17:10 学会賞・論文賞記念行事(特別企画展示室)
学会賞・論文賞 表彰式
学会賞記念講演:守田益宗
学会賞記念講演:西田治文
※論文賞記念講演は8日の10:50-11:20に行います。

17:30-19:30 懇親会(豊橋市自然史博物館内自然史スクエア)
※懇親会後は職員の誘導で、のんほいパークよりご退園いただきます。
※園内が暗くなりますので、途中でのご退園はご遠慮ください。

2019 年 12 月 8 日(日)一般研究発表(口頭・ポスター),論文賞記念講演,総会
9:00-9:45 口頭発表 A「生態,古生態,環境変動」(特別企画展示室)
9:55-10:40口頭発表 C「分類・系統,生物地理」
10:50-11:20 論文賞記念講演
11:20-12:05 総会(特別企画展示室)
12:05-13:00 昼食
13:00-14:30 ポスター発表(特別企画展示室 予定)
14:30-16:55 口頭発表 B「人と植物の関係史」(特別企画展示室)

口頭発表 A「生態,古生態,環境変動」
O-01 9:00-9:15 「滋賀県犬上郡多賀町四手における古琵琶湖層群産植物化石に基づく古植生の復元」
○山川千代美・神谷悦子・多賀町古代ゾウ発掘プロジェクト
O-02 9:15-9:30 「鹿児島県国分平野における花粉分析に基づく最終氷期末期以降の植生変遷と気候変動」
〇吉田明弘・吉山一輝・森脇 広
O-03 9:30-9:45 「大微粒炭と大型植物化石から復元した極東ロシア・アムール州北部のグイマツ林の過去約1500年間の火災と植生の歴史」
○百原 新・Olga Sorokina・岩原こころ・矢野梓水・高橋輝昌・池田 駿・Semyon Bryanin

9:45-9:55(休憩)

C「分類・系統,生物地理」
O-04 9:55-10:10 「茨城県陣屋敷低湿地遺跡における縄文時代後期から弥生時代中期の植生変遷」
○能城修一・吉川昌伸・工藤雄一郎
O-05 10:10-10:25 「オニグルミとサワグルミの花粉の識別」
〇紀藤典夫・松本純奈
O-06 10:25-10:40 「キカシグサ属(ミソハギ科)の花粉形態」
上中央子

10:40-10:50(休憩)

10:50-11:20 論文賞受賞記念講演
「産状と成分からみたカラスザンショウ果実の利用法について」
〇真邉 彩・小畑弘己
「大型植物化石群から復元した北海道北部猿払川湿原群の発達過程」
矢野梓水・〇百原 新・近藤玲介・宮入陽介・重野聖之・紀藤典夫・井上 京・横田彰宏・嵯峨山積・横地 穣・横山祐典・冨士田裕子

11:20-12:05 総会

12:05-13:00(休憩・昼食)

13:00-13:30 ポスター発表
A「生態, 古生態, 環境変動」
P-01 13:00-13:02 「壮齢シラカバ林における花粉粒生産量」
清永丈太
P-02 13:02-13:04 「マツ科3属7種の花粉生産量の推定―定量的植生復元の基礎資料として―」
〇斎藤俊彦,竹谷尚樹,三宅悠平,高原 光,佐々木尚子,中村琢磨,林 竜馬,杉田真哉P-03 13:04-13:06 「完新世後期における対馬の植生と海洋環境との関係」
○右藤周悟(島根大),渡邉正巳(文化財調査コンサルタント(株)),入月俊明(島根大),藤原勇樹(島根大),瀬戸浩二(島根大),香月興太(島根大),Jin-Young Lee(KIGAM),Jaesoo Lim(KIGAM)
P-04 13:06-13:08 「植物珪酸体からみた大隅半島の台地部と山地部における鬼界カルデラ噴火後の植生」
〇林 尚輝,井上 弦,河野樹一郎,井上 淳
P-05 13:08-13:10 「蒜山地域八日市湿原周辺における植生変遷と人間活動の影響」
〇四戸莞嗣・佐々木尚子・高原 光
P-06 13:10-13:12 「愛知県豊橋市大岩町の中期更新世湖成堆積物中の大型植物化石」
吉川博章
P-07 13:12-13:14 「比叡山山麓近くの黒色土層について」
小椋 純一
B「人と植物の関係史」
P-08 13:14-13:16 「古文書料紙における植物素材の選択と変遷:陽明文庫所蔵史料と松尾大社所蔵史料を中心に」
渋谷綾子
P-09 13:16-13:18 「西太田遺跡6における建築部材の用材選択」
○高橋 敦・永井智教・横澤真一
P-10 13:18-13:20 「下末吉台地東端部における歴史生態学的研究―低地の水田景観の形成を中心に―」
〇太刀川彩子・鈴木茂・山口徹・安藤広道
P-11 13:20-13:22 「弥生時代初期の稲作に関する栽培試験」
○木村台・川島茂人・中村公人・兼近深宇
C「分類・系統, 生物地理」
P-12 13:22-13:24 「魚沼層群の下部更新統産大型菌類化石の形態と分類」
○菊地達郎・糟谷大河・百原 新
P-13 13:24-13:26 「北半球の湿潤温帯域の木本属組成を比較する」
〇大住克博・吉本新一朗
P-14 13:26-13:28 「日本列島産高木属の東アジアにおける分布をネット情報で視る」
〇吉本新一朗・大住克博

口頭発表 B「人と植物の関係史」
O-07 14:30-14:45 「The spread of barley (Hordeum vulgare) into northern Japan and its role in the hunter-gatherer economy of the Hokkaido Okhotsk culture (5th–10th century AD)」
〇Leipe, C.; Sergusheva, E.A.; Müller, S.; Spengler III, R.N.; Goslar, T.; Kato, H.; Wagner, M.; Weber, A.W.; Tarasov, P.E.v
O-08 14:45-15:00 「もう一つのコクゾウムシ入り土器」
〇小畑弘己・宮浦舞衣・中野和浩
O-09 15:00-15:15 「九州縄文時代におけるダイズ属大型化の再検討」
宮浦舞衣
O-10 15:15-15:30 「ウクライナ新石器〜青銅器時代の栽培穀物―レプリカ法調査報告(第1次調査2016〜2018)―」
○遠藤英子 那須浩郎 D. Gaskevic, O. Yanevich, M. Videiko

15:30-15:40 (休憩)

O-11 15:40-15:55 「秋吉台における森林利用とドリーネ堆積物中の植物珪酸体化石群」
○渡邉稜也・江口誠一・藏本隆博
O-12 15:55-16:10 「青森県高屋敷館遺跡のPEG処理済出土木材の酸素同位体比年輪年代測定」
○箱﨑真隆・木村淳一・木村勝彦・佐野雅規・對馬あかね・李貞・中塚武
O-13 16:10-16:25 「洞窟遺跡における植物利用:ダムジリ遺跡の事例(アゼルバイジャン)」
○赤司千恵・M.マンスーロフ・A.ゼイナロフ・西秋良宏
O-14 16:25-16:40 「長崎県伊木力遺跡から出土したモモ核の再調査」
○工藤雄一郎・水ノ江和同・百原 新・門叶秀樹・野澤哲朗
O-15 16:40-16:55 「浙江省田螺山遺跡における木製品の用材傾向―クワ属の多用とその利用法―」
〇村上由美子・鈴木三男・浦 蓉子・川崎雄一郎・鶴来航介・西原和代・山下優介・孫 国平・中村慎一

◆ 巡検(第 47 回日本植生史学会談話会):「渥美層群と東海丘陵の湿地を巡る」
内容:渥美半島の太平洋岸には、第四紀中期更新世の渥美層群が広く分布している。これらの地層からは多くの植物化石が産出し、古くから研究が行われている。この巡検では、これらの産地を巡るほか、東海丘陵要素として知られる特徴的な植物群が生育する湿地の様子を見学する。シデコブシなどの東海丘陵要素の植物群は,周伊勢湾地域の低湿地などに生育する貴重な植物群である。近年の都市開発により,分布域が減少しているが,今回はその貴重な生育地を見学し,東海丘陵要素の成り立ちや保全について考える。また、豊橋市内で、保全生態学の成果と考古学の発掘技術を融合させて、重機を使った大規模植生回復作業を行っている葦毛湿原を見学し、担当者にご案内いただく予定である。
案内人:吉川博章・松岡敬二(豊橋市自然史博物館)・贄 元洋(豊橋市文化財センター)
世話人:那須浩郎
日時:2019 年12 月9 日(月) 8:00〜17:00(集合:JR 豊橋駅8:00、解散JR 豊橋駅17:00 頃を予定)
移動方法:貸切バス
参加費:3,000 円程度(昼食代別)※人数によって変動あり
定員:25 名(参加者が少ない場合には開催できないこともあります)
申し込み期限:10 月28 日(月)(定員に達した場合は期限日よりも前に締切ることがあります)
申し込み方法:学会Web サイト「申し込みフォーム」からお申し込みください。
行き先:豊橋市内及び田原市 6〜7カ所
行程(予定)
8:00 豊橋駅集合
8:30 葦毛湿原の植生回復作業について見学
11:00 豊橋市〜田原市の太平洋岸にて渥美層群の露頭見学
12:00 昼食(田原市内 道の駅を予定)
13:30 田原市藤七原湿地などシデコブシ群落の残存分布状況を見学
17:00 豊橋駅解散