INQUA名古屋大会2015におけるセッション提案募集のお知らせ

国際第四紀学連合 (INQUA)の第19回大会が,2015年に名古屋で開催されます。アジアで2回目,日本で初めてのINQUA大会の開催になります。4年に1回開催される本大会では,現在を含めた過去260万年間の第四紀に関する幅広い分野の研究発表が行われ,1000名を超える参加が見込まれています。大会は,2015年7月27日から8月2日まで,名古屋国際会議場で開催されます。

第19回 INQUA名古屋大会のセッションの募集が始まりました。申し込みの締め切りは2014年3月末で,末尾の様式に記載された必要事項を下記のセッション送付先のメールアドレスまでお送りください。INQUA名古屋大会では、約80から100のセッションを予定しています。今回の公募で提案されたセッションは,締め切り後に取りまとめられ,科学プログラム委員会で検討されます。セッション数が多い場合や似通ったセッションの場合は,統合などを含めた調整が行われ,最終セッション構成が決められます。口頭発表は部屋数に制限があるため口頭発表のセッション数は限られますが,ポスターのみのセッション構成も可能です。

研究成果を世界に発信できる機会であり,海外の研究者との交流や情報交換を行う又と無い機会ですので,皆様からの多数の提案,また参加をお待ちしています。
INQUAのセッションは,INQUAが行っている5つの委員会に対応されることが義務づけられています。各委員会の概要を以下に示します。提案するセッションが,どの委員会の活動と関連しているかの判断が難しい場合や,日本開催に関連しての地域性や特殊性に関連するセッションを申請希望の場合は,事務局までご相談下さい。

公募案内のウェブサイト:http://inqua2015.jp
セッションの送付先:<session-proposal@inqua2015.jp>
INQUAの委員会に関する情報: http://www.inqua.org/commissions.html
本件に関する問い合わせ先:名古屋大会事務局: <2015inqua-sec-ml@aist.go.jp>,
小野昭(ono@tmu.ac.jp),横山祐典 (yokoyama@aori.u-tokyo.ac.jp),

今後のスケジュール
2014年3月31日:セッションの募集締め切り
2014年7月:登録,発表,巡検の申し込み開始
2014年12月20日:口頭・ポスター発表の申し込み締め切り
2015年2月28日:早期登録締め切り
2015年7月27日-8月2日:第19回国際第四紀学会大会

INQUAの5つの委員会

  1. CMP (Coastal and Marine Processes): 海洋および沿岸プロセス委員会
    CMPでは海洋および沿岸に関する研究全般について取り扱っています。現在5つの作業部会があり,海岸線近傍の第四紀環境変遷や大陸棚,そして外洋の環境変遷についての研究を行っています。日々進展する年代測定についての知見も重要なテーマのひとつであり,作業部会のひとつではそのテーマについても取り扱っています。
  2. PALCOMM (Palaeoclimate): 古気候研究委員会
    PALCOMMでは,プロキシと呼ばれる過去の表層環境シグナル(花粉やプランクトン,それらの化学データ等からもたらされる気温や降水量情報など)を使って気候モデルとの比較検討を行い,気候システムの理解を深めるための研究を進める委員会です。
  3. HaBCom (Commission for Humans and the Biosphere): 人類および生物圏研究委員会
    HaBComは,人類と環境の相互関係の探究とともに,気候や環境の変動が生物,人類に対してどのような影響を与えるかの解明を目指しています。地域的にも多様なプロジェクトが立ち上がっています。広く古生態学,考古学,人類進化のテーマもカバーし,時代も旧石器時代から歴史時代までフォローしています。
  4. SACCOM (Stratigraphy and Geochronology Commission): 第四紀層序・地質年代委員会
    SACCOMでは,層序学・編年学を通じて第四紀研究に寄与するため,各大陸の層序調査と区分,テフラ年代学,レス古土壌,乾燥地年代評価などの6つの作業部会を中心に定期的会合・出版・広報活動を行っています。
  5. TERPRO (Commission on Terrestrial Processes, Deposits and History):陸域のプロセス・堆積物・地史研究委員会
    TERPROでは,第四紀の陸域における環境とその変化に関するあらゆる分野を研究対象としています。現在,陸水,古土壌,活構造,災害,地下水に関する研究グループが活動していますが,雪氷・周氷河,沙漠,都市地質などに関する研究が,この委員会の活動に含まれます。

セッション提案の書式: TEMPLATE
Session Title:
Session Running Title (10 words or less)
Lead convener: name, affiliation and e-mail
Co-conveners: name(s), affiliation and e-mail
Relevant INQUA Commission (CMP, PALCOMM, HaBCOM, SACCOM, TERPRO)
・Principal Commission:
(Optional) Secondary Commission:
Description of the proposed Session (300 words or less)