イリノイ州立博物館の閉鎖危機について、意見表明にご協力ください

日本植生学会会員の皆さま

アメリカ第四紀学会(American Quaternary Association)から、イリノイ州立博物館機構が、州政府のコスト削減のため閉鎖されそうだとの情報が入りました。皆さまもご存じの通り、イリノイ州立博物館は、第四紀の脊椎動物の充実したコレクションで知られており、また、動物考古学の分野で活躍してこられたBonnie Styles博士や、北米花粉データベースを牽引してきたEric Grimm博士を擁する研究機関です。
7月13日に閉鎖方針に関する公聴会が実施される予定で、7月21日までパブリックコメントが受け付けられているそうです。アメリカ国外からの意見表明も有効とのことですので、イリノイ州立博物館閉鎖への反対意見を、イリノイ州政府宛にぜひお送りいただきたく、お願い申し上げます。
時期が迫っているため、組織として意見表明を検討していただくのは大変難しいかと存じます。つきましては、皆さま個人としての意見表明をいただければ幸いです。詳細については、下記をご覧ください。

1. 意見表明の締切:パブリックコメント自体は7月21日(火)が締め切り。
ただし、7月13日(月)公聴会開催日までにご意見をお送りいただけると、公聴会で、閉鎖反対をより強く後押しできます。

2. 意見の送付方法:パプリックコメント受付アドレスfacilityclosure@ilga.gov宛に、電子メールにて送付してください。
意見の送付方法について、詳細は下記ウェブサイトをご参照ください。
Public Comments to the Commission on Government Forecasting and Accountability :  http://cgfa.ilga.gov/Resource.aspx?id=1357

ご意見は、1) pdfファイルを添付する、2) Wordファイルを添付する、3) メール本文に記入する、のどれかの方法でお送りください。
メールには、以下の4項目を必ずご記入ください。

  1. あなたのお名前
  2. 閉鎖対象機関:the Illinois State Museum *州の複数の機関が閉鎖対象になっています
  3. あなたの立場:閉鎖に賛成(Proponent)、閉鎖に反対(Opponent)、どちらでもない(No position)
  4. あなたの希望する意見表明方法:公聴会での証言(Oral Testimony at the hearing)、意見書の送付(Written Statement Filed)、賛否表明のみ(Record of Appearance Only)

3. 閉鎖反対意見の文例:適宜修正の上、ご利用ください。
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The Honorable Bruce Rauner, Governor
State of Illinois
207 State House
Springfield, Illinois 62706

Dear Governor Rauner:

As a scientist and educator, I am deeply concerned about the proposed closure of the Illinois State Museum System.  The ISM System is an internationally recognized museum with a strong reputation for scientific excellence and globally recognized staff, and reliable curation of scientific, cultural and historical objects and databases of state, national and global importance.  Some of our important databases of Japanese plants, animals and fossils are also maintained and updated in the System.  The ISM System is essential for public outreach and education not only for the citizens of Illinois but also for the citizens of the international communities.  Surely the people of Illinois should not be cut off from so valuable an institution formed for the common good, the preservation of their heritage, and the education of their children for future success in a modern society.  Please consider the societal services provided by this modern, significant, and high visibility museum s!
ystem, and save the ISM for the people of Illinois and elsewhere.

Sincerely,
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*2015年閉鎖対象機関 http://cgfa.ilga.gov/Resource.aspx?id=1815のページから、Illinois state museum を選択し、Public Commentsのリンクをクリックすると、これまでに送付された意見(主に反対意見)をPDFで閲覧することができます。

4.イリノイ州立博物館機構(Illinois State Museum System)について
イリノイ州立博物館機構は、州内に以下の6つの部門を持っています:スプリングフィールドのイリノイ州立博物館および研究・収蔵センター、ルイスタウンのディクソン墳丘博物館、ISMシカゴ美術館、ISMロックポート美術館、南イリノイ美術・工芸センター。自然科学分野の研究および展示は 前半の3部門が担って おり、後半の3部門が美術・歴史分野を担当しています。この博物館機構は、アメリカ博物館連盟に国家認証されています。この認証を受けているのは、アメリカ合衆国の博物館・美術館のうち、わずか5%の館のみです。この認証は、博物館の使命を十分に果たしていること、研究活動、収蔵品、展示、教育プログラム、組織のマネジメントすべてにおいて全国標準を満たすだけでなく、最良の実践を追求していることの証です。イリノイ州立博物館機構の使命とは、イリノイ州の自然・文化資源および遺産に目を向け、理解し、大切にするよう、全ての年齢の人々にはたらきかけることです。
イリノイ州立博物館機構は、1350万点の収蔵品を擁しています。もっとも著名な地質学分野の収蔵品は、第四紀の脊椎動物、とくに長鼻類(マストドンのコレクションとしては世界最大級)のコレクションおよびペンシルベニア期のメイゾンクリーク化石群でしょう。もっとも点数が多いのは人類学分野の収蔵品です。とくに重要なミシシッピ文化期の遺物のみならず、原史時代のクローヴィス期の遺物にまでその収蔵品の範囲は広がっており、また、多くの民族資料も収集されています。イリノイ州立博物館機構はカホキア墳丘群の出土資料も管理しています。イリノイ州立博物館機構は、オクラホマ州(以前はイリノイ州)のピオリア族と、彼らの副葬品について管理するよう、セントルイス地区の工兵隊とともに協定を結んでいます。

5.イリノイ州立博物館の閉鎖危機に関するリンク集
The public hearing on the closure is scheduled for July 13. The public comment period runs through July 22.

Newspaper articles here:
http://www.sj-r.com/article/20150610/NEWS/150619927
http://www.sj-r.com/article/20150630/NEWS/150639947
http://www.sj-r.com/article/20150629/NEWS/150629506

Some opinion pieces:
http://www.sj-r.com/article/20150625/OPINION/150629652
http://www.sj-r.com/article/20150627/OPINION/150629564/

Statement from the American Alliance of Museums:
http://t.congressweb.com/w/?GILOPWGAPZ

Nice public radio piece here:
http://wuis.org/post/grass-roots-efforts-keep-state-museum-open

Website for public commentary:
http://cgfa.ilga.gov/Resource.aspx?id=1357
Official schedule:
http://cgfa.ilga.gov/resource.aspx?id=1822
Official closure statement from DNR:
http://cgfa.ilga.gov/upload/DNRrecommendILStateMuseum.pdf

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