第86回 歴博フォーラム「ここまでわかった!縄文人の植物利用」

日程:2012年12月15日(土)
時間:10時00分~16時30分
場所:国立歴史民俗博物館講堂
定員:260名(先着順)
参加費:無料
主催:国立歴史民俗博物館

<開催趣旨>
縄文時代の人々は豊富な野生植物の採集を基本として、自然の恵みをそのまま利用した生活をおくっていたと考えられてきました。しかし近年、縄文時代草創期や早期といったかなり早い段階にウルシやアサ・ヒョウタンといった外来植物・栽培植物が存在していたことや、東日本の定住的な集落の周辺にはクリ林やウルシ林などが維持され、人間が利用しやすいように自然に積極的に手を加えた人為生態系が成立していたことがわかってきました。また、レプリカ法などの新しい研究方法によって、縄文人によるマメ類の栽培化の問題も議論されています。歴博の開発型共同研究「縄文時代の人と植物の関係史」(代表:工藤雄一郎)では縄文時代の高度な植物利用の実態解明に向けて研究を進めてきました。本フォーラムではこうした最新の研究の成果の一端をお示ししたいと考えております。

プログラム(内容は変更される場合があります)
10:00-10:05
開会の挨拶 平川 南 (国立歴史民俗博物館長)
10:05-10:20
工藤 雄一郎 (国立歴史民俗博物館助教)
『趣旨説明 共同研究「縄文時代の人と植物の関係史」』

1. 最新の研究方法とその成果
10:20-10:50
報告1 佐々木 由香 (株 パレオ・ラボ統括部長)
『ここまでわかった!縄文人の植物利用』
10:50-11:25
報告2 小畑 弘己 (熊本大学教授)
『マメを育てた縄文人』
11:25-12:00
報告3 鈴木 三男 (東北大学名誉教授)
『縄文人が漆に出会ったのはいつ?』

12:00-13:00
休憩

2. 縄文の水辺の遺跡「下宅部遺跡」
13:00-13:30
報告4 千葉 敏朗 (東村山ふるさと歴史館・学芸員)
『適材適所の縄文人-下宅部遺跡-』
13:30-14:00
報告5 永嶋 正春 (国立歴史民俗博物館准教授)
『下宅部遺跡の漆』
14:00-14:30
報告6 吉川 昌伸 (古代の森研究舎代表)
『縄文人と植物との関わり-花粉から分かったこと-』

14:30-14:40
休憩

3. 人と森との関わり、縄文から弥生へ
14:40-15:10
報告7 那須 浩郎 (総合研究大学院大学助教)
『イネと出会った縄文人-縄文時代から弥生時代へ―』
15:10-15:40
報告8 能城 修一 (森林総合研究所木材特性研究領域チーム長)
『縄文人は森をどのように利用したのか』

15:40-15:50
休憩

15:50-16:30
討論・質疑 (司会:坂本 稔)

<お申し込み方法>
往復ハガキまたはEメールにて、「12月15日 第86回 歴博フォーラム 参加希望」と明記の上、住所、氏名(ふりがな)、電話番号を書いてお申し込み下さい。
※定員に達した時点で締め切ります。

<お申し込み・お問い合わせ先>
〒285-8502 千葉県佐倉市城内町117番地
国立歴史民俗博物館 広報サービス室 広報・普及係
TEL 043-486-0123 (代)
E-MAIL:forum@rekihaku.ac.jp