第33回日本植生史学会大会のご案内(第2報)

第33回日本植生史学会大会を下記の要領で開催します。
大会参加・一般発表の申し込みは,学会 Web サイトの「大会情報」(http://hisbot.jp/meetings/upcomingmeeting)の『申込みフォーム』からお申し込みください。

日時
2018年11月09日(金)午後:幹事会
2017年11月10日(土)午前:評議員会 
午後:公開シンポジウム,奨励賞記念行事,懇親会
2017年11月11日(日)一般研究発表(口頭・ポスター),総会
2017年11月12日(月)巡検(第 45 回日本植生史学会談話会)

会場 滋賀県立琵琶湖博物館 
〒525-0001 滋賀県草津市下物町1091  http://www.biwahaku.jp/access

アクセス:JR草津駅から近江鉄道バス(約25分),「びわこ博物館」下車,徒歩すぐ

懇親会:琵琶湖博物館レストラン「におのうみ」

宿泊:各自でお早めにご予約ください。大会会場周辺には宿泊施設がなく,草津・守山・大津駅周辺にあります。

費用 (当日徴収)
参加費(要旨集代を含む):一般会員・シニア会員3,000円,学生会員1,000円,非会員4,000円
懇親会費:一般会員・シニア会員6,000円,学生会員3,000円,非会員6,000円 

主催・共催:日本植生史学会(主催)・ 滋賀県立琵琶湖博物館(共催)
大会実行委員:山川千代美(委員長),林竜馬,村上由美子,西原和代,佐々木尚子,那須浩郎 

一般研究発表,大会参加,懇親会,巡検の申込期限
一般研究発表:  10月 8日(月)
一般研究発表要旨:10月15日(月)厳守
巡検:      10月22日(月)厳守
大会・懇親会:  10月29日(月)

※ 大会に関する連絡先:参加申込や要旨作成などに関するお問合わせは,大会実行委員会(taikai33@hisbot.jp)ま でお願いします。

申込方法          
学会Webサイトの「大会情報」(http://hisbot.jp/meetings/upcomingmeeting)にある『申込みフォーム』に以下の事項を記入しお申込み下さい。
①氏名・所属,②連絡先(住所,電話番号,電子メールアドレス),③会員種別(一般会員/学生会員/非会員),④懇親会の参加/不参加,⑤巡検の参加/不参加,⑥一般研究発表の有無。
一般研究発表をされる方は,次の項目もご記入下さい:
⑦発表形式(口頭/ポスター),⑧発表タイトル,⑨氏名・所属(連名の場合,発表者の左側に○印を付ける:申込者が非会員の場合,連名の会員の方の氏名を記入する),⑩優秀発表賞審査対象者の該当,⑪発表分野(A「生態,古生態,環境変動」/B「人と植物の関係史」/C「分類・系統,生物地理」)
※ 一般研究発表について申込時の内容でプログラムを作成しますので,変更は受付けません。
※ 大会における若手研究者の優秀な発表を優秀発表賞として表彰しています。審査対象者は,以下になります。
発表者(筆頭者)が学生会員,もしくは大学卒業後または大学院(修士課程もしくは博士課程)修了後5年未満の一般会員。

一般研究発表要領
口頭発表:時間は質疑応答を含め15分です。発表の際はパワーポイントをご使用下さい。会場には、Windows端末のみを準備する予定です。Macユーザーの方は各自でご用意ください。
ポスター発表:ポスターボードは,幅 85cm,高さ 120cm(A0縦対応)を用意します。ポスター発表者はコアタイム開始時に,番号順にポスター前で2分間の説明を予定しています。
※申込み多数の場合,口頭発表/ポスター発表の変更をお願いすることもあります。

要旨執筆要領
 一般研究発表の要旨を以下の執筆要領に従い作成し,その PDFファイルを第33回大会実行委員会の電子メールアドレス(taikai33@hisbot.jp)に送付して下さい(MS-Wordなど他の形式のファイルは不可)。執筆要領に沿っていない要旨は受け付けできませんのでご注意ください。
1.原稿サイズは A4(縦置き・横書き)で,2ページ以内とする。
2.原稿には上下 3cm ずつ,左右 2.5cmずつの余白を取る。
3.原稿の行数および1行の文字数は自由だが,1ページあたり 38 行×45 文字程度を目安とする。
4.要旨中に図表を挿入しても良い。ただし,600dpiのモノクロ印刷で判読が可能なものに限る。
5.提出するPDFファイルのサイズは3.0MB以内とする。
6.提出するPDFファイルはAdobe Acrobat Reader 4.0かそれ以降のヴァージョンで表示および印刷できるものとする。
7.要旨集の編集作業を行うため,提出するPDFファイルにパスワードなどのセキュリティ設定をしない。                           
 「印刷」,「テキストとグラフィックの選択」,「文章の変更」,「注釈とフォームフィールドの追加と変更」等は“許可”にする。
8.提出された原稿はそのままモノクロ印刷するため,作成したPDFファイルを各自で印刷し,文字や図表に充分な解像度があるか,文字化けなどがないかを提出前に必ず確認する。

優秀発表賞について
今大会においても優秀発表賞を表彰いたします。賞の趣旨・内容と審査対象者については以下の通りです。
1.優秀発表賞の趣旨
 日本植生史学会大会での若手研究者の積極的な研究発表と,植生史研究への投稿を促進することを目的として,大会での口頭発表,ポスター発表に対して賞を授与する
2.賞の内容と副賞
 優秀発表賞の受賞者は大会終了後に通知し,表彰状を授与する。また,大会終了後1年以内に当該発表を植生史研究に投稿した場合,副賞として研究奨励費5万円を授与する。
3.審査対象
 発表者(筆頭者)が学生会員,もしくは大学卒業後または大学院(修士課程もしくは博士課程)修了後5年未満の一般会員に限る。

公開シンポジウム「時空を超えた埋没林・化石林研究の進展に向けて」
11月10日(土) 13:00〜15:40
オーガナイザー:山川千代美・林 竜馬(琵琶湖博物館)・辻誠一郎(東大名誉教授)
趣旨:鮮新世以降の時代は、日本列島の島弧化が進み、地球規模で起きた寒冷化現象の影響を受けながら日本の植物相が移り変わり、現在の植生を形成してきた。各時代の植生や古環境やその変遷過程を捉える上で、原地性である埋没林、化石林は有効な証拠である。これらは森林の一部がそのままの状態で地層中に保存されたものであり、いわば当時の森林環境を示すタイムカプセルと言える。これまでの埋没林、化石林の研究を見直しながら、時代や空間を超えての研究の進展を考える機会とする。

本講演会とあわせて、開催中の企画展示「化石林- ねむる太古の森」もあわせて観覧いただくことができます(観覧チケットが必要ですが、団体割引適用)。
企画展示概要:地層に眠る化石林・埋没林を通して、動物が生息した太古の森の豊かな生態系や、古琵琶湖から琵琶湖に至るまでの、湖を取り巻いてきた森の様子や移り変わりを紹介します。また、氷期の森の気温を体感して森が変化する自然の仕組みや、縄文時代の温暖な森を利用した人の営みも伝えます。

13:00-13:40 趣旨説明「日本の埋没林・化石林研究の進展と意義」 辻 誠一郎(東大名誉教授)
13:40-14:10「古琵琶湖層群における鮮新-更新世の化石林研究(仮)」  山川千代美(琵琶博)
(10分休憩)
14:20-14:50「若狭地域における完新世の埋没木と考古学研究(仮)」小島秀彰(三方縄文博)
14:50-15:20「年輪年代学研究の最前線(仮)」 箱崎真隆(歴博)
15:20-15:40 ディスカッション  〜今後の埋没林・化石林研究に向けて〜

巡検(第45回日本植生史学会談話会)「琵琶湖と水月湖:埋没林・化石林と湖沼堆積物研究の最前線」の案内
内容:琵琶湖には、約43万年間の連続した湖沼堆積物が存在し、花粉分析による氷期間氷期変動に伴う植生史の解明が進んでいる。また、琵琶湖の周辺地域には、約400万年間におよぶ古琵琶湖層群が存在し、湿地林の古植生を詳細に復元することが可能な化石林も多く見つかる。本巡検では、現在の琵琶湖を眺望し、その周辺に存在する古琵琶湖層群の化石林を見学する。あわせて、9月に新たに完成予定の水月湖年縞研究展示施設を見学し、三方五湖周辺地域での埋没林と湖沼堆積物研究の最前線について学ぶ。

案内人:山川千代美(琵琶湖博)・小島秀彰(三方縄文博)・北川淳子(里山里湖海研究所)
世話人:林 竜馬,那須浩郎

日程: 11月12日(月)8:00〜17:00(集合:JR草津駅8:00、解散:JR米原駅17:00頃を予定) 
移動方法:貸切バス

行程(予定):
8:00 「草津駅西口」でバスに乗車
9:30 安曇川河川敷着
9:30~11:00 堅田層群の化石林と植物化石を見学
12:00 昼食(三方湖周辺)
13:00 三方湖周辺埋没林産出地を見学
14:00 水月湖年縞研究展示施設を見学
15:30 三方五湖を出発
17:00 米原駅で解散

参加費:5,000 円程度(昼食代込み)※人数によって変動あり
定員:30 名(参加者が少ない場合には開催できないこともあります。)
申込期限:10月22日(金)(定員に達した場合,期限日より前に締切ることがあります。)
申込方法:学会Webサイト『申込みフォーム』からお申し込み下さい。