第四紀学会シンポジウム「近畿における歴史時代の自然環境」のお知らせ

日本第四紀学会では2021年大会(8月27日~29日)においてオンラインでのシンポジウム「近畿における歴史時代の自然環境」を8月29日午前(10:00~12:15)に開催いたします。
オンライン大会のため,会員・非会員問わず大会への参加費は無料となっております(公開シンポジウムのみ参加の方も大会への参加登録が必要)。
参加希望の方は以下のサイトから参加申し込み下さい。(参加申し込み締め切り:8月20日(金)17:00)
https://sites.google.com/view/2021jaqua/2021大会/参加者登録

植生史学会会員の方も多数発表されますので,是非ともご参加いただければと思います。

<内容>
人類誕生から現在まで、自然環境や自然資源は時代により様々な用途や目的に人類
によって利用されてきました。こうした中で、歴史時代は自然環境に人類が大きく
影響を与える以前と都市文明が発達した現代の間に位置し、自然利用や自然改変の
規模・利用法が大きく変化した時代にあたります。本シンポジウムでは古くから
政治や文化の中心であった近畿地方の歴史時代の遺跡などの資料を中心に、地形や
地質などを含めた自然環境や自然資源を人々がどのように利用してきたのか、ま
たそれぞれの時代の自然環境などについて様々な視点から紹介したいと思います。
・大阪府淀川低地にみられる河川配置と古代の耕地開発 別所秀高
・遺跡の花粉分析データからみた奈良県北部の植生変遷 上中央子
・滋賀県の遺跡花粉データベースからみる地域・集落スケール植生景観の変遷史 林 竜馬
・遺跡出土木製品からみた歴史時代の木材利用―近畿における植生への影響― 村上由美子
・考古遺跡からみえる動物利用の変遷 丸山真史
・累積性土壌の植物珪酸体と微粒炭から見た近畿地方の草原と山焼きの歴史 林 尚輝・井上 淳
・大阪城本丸地区の自然地盤と盛土地盤 三田村宗樹