第34回日本植生史学会大会のご案内(第2報)

第34 回日本植生史学会大会を下記の要領で開催します。
大会参加・一般発表の申し込みは,「大会申し込みフォーム」からお申し込みください。発表申し込み締切は10 月 14 日(月)です。

事前申し込みがない場合,会場への来場が有料(600円)となります。
参加のみの方にも事前申し込みをお勧めします。

◆ 日時

2019年

12月6 日(金)午後:幹事会

12月7 日(土)午前:評議員会 午後:公開シンポジウム,学会賞・論文賞記念行事,懇親会

12月8 日(日)一般研究発表(口頭・ポスター),総会

12月9 日(月)巡検(第47 回日本植生史学会談話会)

◆ 会場:豊橋市自然史博物館

〒441-3147 愛知県豊橋市大岩町字大穴1-238(豊橋総合動植物公園のんほいパーク内)

http://www.toyohaku.gr.jp/sizensi/02annai/riyou2.html

アクセス:JR豊橋駅から東海道本線浜松方面行きの電車で『JR二川駅』で下車

JR二川駅南口より総合動植物公園東門を経由して自然史博物館まで徒歩約15分

懇親会:豊橋市自然史博物館内自然史スクエア

宿泊:各自でお早めにご予約ください。大会会場周辺には宿泊施設がなく,豊橋駅周辺にあります。

◆ 費用 (当日徴収)
参加費(要旨集代を含む):一般会員・シニア会員 3,000 円,学生会員 1,000 円,非会員 4,000 円
(公開シンポジウムのみの参加費は無料ですが,事前申し込みが必要となります。要旨集代は別途)

のんほいパーク入園料:事前に参加申し込みいただいた方は無料となります。
のんほいパーク入園の際は,「植生史学会参加」の旨を告げてご入園ください。
また,車での来場には駐車場料金:1 回 200 円が必要です。

懇親会費:一般会員・シニア会員 6,000 円,学生会員 3,000 円,非会員 6,000 円

◆ 主催・共催:日本植生史学会(主催)・ 豊橋市自然史博物館(共催)

◆ 大会実行委員:吉川博章(委員長),西本寛,那須浩郎,林竜馬

◆ 一般研究発表,大会参加,懇親会,巡検の申込期限

一般研究発表・要旨提出:10 月 14 日(月)
巡検: 10 月 28 日(月)
大会・懇親会:11 月 11 日(月)

大会に参加のみの方も申し込みフォームからの事前申し込みをお願いします。
当日参加も可能ですが,のんほいパーク入園料が必要となります。

公開シンポジウムのみの参加は,会員・非会員問わず,豊橋市自然史博物館に電話(0532-41-4747)またはメール <sizensi(at)toyohaku.gr.jp>((at)を@に置き換えてください)でお申し込みください。メールでの申し込みの場合は,メールタイトルを『「12/8 公開シンポジウム-種の同定への挑戦」参加申し込み』とし、1.氏名,2.住所,3.電話番号を明記して下さい。
当日参加も可能ですが,のんほいパーク入園料が必要となります。

※ 大会に関する連絡先:参加申込や要旨作成などに関するお問合わせは,大会実行委員会<taikai34(at)hisbot.jp>((at)を@に置き換えてください) までお願いします。

◆ 申込方法と発表要領
学会 Web サイトの「大会情報」(http://hisbot.jp/meetings/upcomingmeeting)にある『申し込みフォーム』に以下の事項を記入しお申込み下さい。

1氏名・所属,2連絡先(住所,電話番号,電子メールアドレス),3会員種別(一般会員/学生会員/非会員), 4懇親会の参加/不参加,5巡検の参加/不参加,6一般研究発表の有無。

一般研究発表をされる方は,次の項目もご記入いただき,講演要旨の PDF ファイルを大会実行委員会<taikai34(at)hisbot.jp>((at)を@に置き換えてください) にメールで 10 月 14 日までに送付下さい。メールタイトルは「植生史学会講演要旨」として下さい。

7発表形式(口頭/ポスター),8発表タイトル,9氏名・所属(連名の場合,発表者の左側に○印を付ける:申込 者が非会員の場合,連名の会員の方の氏名を記入する),10優秀発表賞審査対象者の該当,11発表分野(A「生態,古 生態,環境変動」/B「人と植物の関係史」/C「分類・系統,生物地理」)

※一般研究発表については,申込時の内容でプログラムを作成しますので,その後の発表タイトルなどの変更は受付けません。

要旨執筆要領
一般研究発表の要旨を以下の執筆要領に従い作成し,その PDFファイルを第34回大会実行委員会の電子メールアドレ ス<taikai34(at)hisbot.jp>((at)を@に置き換えてください) に送付して下さい(MS-Word など他の形式のファイルは不可)。
執筆要領に沿っていない要旨は受け付けできませんのでご注意ください。
1.原稿サイズは A4(縦置き・横書き)で,2 ページ以内とする。
2.原稿には上下 3cm ずつ,左右 2.5cm ずつの余白を取る。
3.原稿の行数および1行の文字数は自由だが,1 ページあたり 38 行×45 文字程度を目安とする。
4.要旨中に図表を挿入しても良い。ただし,600dpi のモノクロ印刷で判読が可能なものに限る。
5.提出する PDF ファイルのサイズは 3.0MB以内とする。
6.提出する PDF ファイルは Adobe Acrobat Reader で表示および印刷できるものとする。
7.要旨集の編集作業を行うため,提出する PDFファイルにパスワードなどのセキュリティ設定をしない。
「印刷」,「テキストとグラフィックの選択」,「文章の変更」,「注釈とフォームフィールドの追加と変更」など は“許可”にする。
8.提出された原稿はそのままモノクロ印刷するため,作成した PDFファイルを各自で印刷し,文字や図表に充分な解像度があるか,文字化けなどがないかを提出前に必ず確認する。

一般研究発表要領
口頭発表:時間は質疑応答を含め 15 分です。発表の際はパワーポイントをご使用下さい。会場には、Windows 端末のみを準備する予定です。Macユーザーの方は各自でご用意ください。

ポスター発表:ポスターボードは,幅 85cm,高さ 120cm(A0 縦対応)を用意します。ポスター発表者はコアタイム開始時に,番号順にポスター前で 2 分間の説明を予定しています。
※申込み多数の場合,口頭発表/ポスター発表の変更をお願いすることもあります。

優秀発表賞について
大会における若手研究者の優秀な発表を優秀発表賞として表彰しています。賞の趣旨・内容と審査対象者については以下の通りです。
1.優秀発表賞の趣旨 日本植生史学会大会での若手研究者の積極的な研究発表と,植生史研究への投稿を促進することを目的として,大会での口頭発表,ポスター発表に対して賞を授与する。
2.賞の内容と副賞 優秀発表賞の受賞者は大会終了後に通知し,表彰状を授与する。また,大会終了後1年以内に当該発表を植生史研究に投稿した場合,副賞を授与する。
3.審査対象 発表者(筆頭者)が大学生・大学院生,もしくは大学卒業後または大学院(修士課程もしくは博士課程)修了後5年未満の会員に限る。

◆ 公開シンポジウム:「種の同定への挑戦:植物化石や植物遺体から種はどこまで認識できるのか?」
12 月 7 日(土)13:00〜15:55

オーガナイザー:那須浩郎(岡山理科大学)・吉川博章(豊橋市自然史博物館)

趣旨:植生史研究では,過去の堆積物や考古遺跡から出土する植物の断片や印象から種を同定し,そこから過去の植 生や植物利用の歴史を明らかにしている。この「種を同定する」という作業は,植生史研究の基本であり,諸データの根本を成すものである。一方,近年のDNAを用いた分子系統解析やネットワーク解析からは,形態では識別しにくい隠蔽種が存在することが報告されている。また,近縁種や栽培種/野生種の識別などにおいては,種子や花粉では 確認できない形質(花のにおいや色,休眠性など)が鍵を握る場合もある。私たちは,植物化石や植物遺体の形態からどこまで種や亜種・変種を識別することができるのだろうか?今回のシンポジウムでは,改めて「種を同定するとは何か?」について議論したい。本シンポジウムにより,植物化石や植物遺体の種の同定についての認識を共有し,植生史学のさらなる発展に貢献したい。

13:00-13:05 開会挨拶
13:05-13:25 趣旨説明「植生史研究における種同定の現在と諸問題(仮)」 那須浩郎(岡山理科大学)
13:25-13:55 「現在の植物分類学における種同定について(仮)」 田村 実(京都大学)
13:55-14:25 「新第三紀以前の植物化石の種同定について(仮)」 矢部 淳(国立科学博物館)
14:25-14:35 休憩
14:35-15:05 「更新世以降の化石花粉の種同定について(仮)」 吉川昌伸(古代の森研究舎)
15:05-15:55 総合討論

◆ 巡検(第 47 回日本植生史学会談話会):「渥美層群と東海丘陵の湿地を巡る」
内容:渥美半島の太平洋岸には,第四紀中期更新世の渥美層群が広く分布している。これらの地層からは多くの植物化石が産出し,古くから研究が行われている。この巡検では,これらの産地を巡るほか,東海丘陵要素として知られる特徴的な植物群が生育する湿地の様子を見学する。シデコブシなどの東海丘陵要素の植物群は,周伊勢湾地域の低湿地などに生育する貴重な植物群である。近年の都市開発により,分布域が減少しているが,今回はその貴重な生育地を見学し,東海丘陵要素の成り立ちや保全について考える。また、豊橋市内で,保全生態学の成果と考古学の発掘技術を融合させて,重機を使った大規模植生回復作業を行っている葦毛湿原を見学し,担当者にご案内をしていただく予定である。

案内人:吉川博章・松岡敬二(豊橋市自然史博物館)・贄 元洋(豊橋市文化財センター) 世話人:那須浩郎,林 竜馬

日時:2019年12月9日(月) 8:00〜17:00(集合:JR豊橋駅8:00、解散JR豊橋駅17:00頃を予定) 移動方法:貸切バス

参加費:3,000 円程度(昼食代別) ※人数によって変動あり

定員:25 名(参加者が少ない場合には開催できないこともあります)

申し込み期限:10 月 28 日(月)(定員に達した場合は期限日よりも前に締切ることがあります) 申し込み方法:学会 Web サイト「申し込みフォーム」からお申し込みください。

行き先:豊橋市内及び田原市 6〜7カ所

行程(予定)
8:00 豊橋駅集合
8:30 葦毛湿原の植生回復作業について見学
11:00 豊橋市〜田原市の太平洋岸にて渥美層群の露頭見学
12:00 昼食(田原市内 道の駅を予定)
13:30 田原市藤七原湿地などシデコブシ群落の残存分布状況を見学
17:00 豊橋駅解散