第32回日本植生史学会大会を下記の日程で開催します。
◆日時
12月1日(金) 午後:幹事会
12月2日(土) 午前:幹事会,評議員会
午後:公開シンポジウム,論文賞関連行事,懇親会
12月3日(日) 一般研究発表(口頭・ポスター),総会
12月4日(月) 巡検(第43回日本植生史学会談話会)
◆会場 宮崎大学木花キャンパス(宮崎市学園木花台西1-1)
※宮崎市街地など他の会場に変更する可能性があります。
◆主催 日本植生史学会
◆大会実行委員 宇田津徹朗(委員長),杉山真二,桒畑光博,吉田明弘,一木絵理,星野安治,江口誠一
◆公開シンポジウム 「環境と稲作と中国文明 -総合稲作文明学へのアプローチ―」
オーガナイザー 中村 慎一(金沢大学),金原正明(奈良教育大学),宇田津徹朗(宮崎大学)ほか
趣旨:従来の中国文明研究では軽視されてきた稲作と文明形成との関わりにスポットを当て,考古学を中心に,歴史学,文化遺産学,社会学,地理学,植物学,動物学,人類学,農学,地球化学,年代学等を専門とする多彩な研究者が一丸となり,「総合稲作文明学」という新たな学術領域創成の取り組みが進んでいます。具体的には,長江下流域の新石器時代(河姆渡文化、良渚文化など)の遺跡や周辺地域を調査フィールドとして,上記の各分野の調査分析が進められています。本シンポジウムでは,それに関する調査研究の最新の成果を紹介しながら,中国におけるイネ栽培化プロセスについて議論を深めたいと思います。
◆巡検(第43回日本植生史学会談話会)について
現在のところ,既に2003年談話会が実施されておりますが,その後2012年にユネスコ・エコパークに登録されました綾町の照葉樹林観察を中心とした「綾の照葉樹林を巡る」または,宮崎の観光スポットでもある日南海岸の自然の観察を中心とした「日南海岸の植物と植生」を中心に検討を進めております。綾の照葉樹林については既に会誌等で触れられておりますので,「日南海岸の植物と植生」の場合の巡検内容について以下にご紹介いたします。
内 容:宮崎の有名な観光スポットでもある日南海岸を南下しながら,青島亜熱帯性植物群落や都井岬で天然記念物の岬馬やソテツ自生地などを見学いただく。青島は,日向灘に面した周囲1.5㎞の島で,島内には230種の植物が生育しており,そのうち28種がビロウなどの亜熱帯植物である。都井岬は,日向灘の南端に位置し,江戸時代には軍用馬の放牧地であった。明治以降,人の管理から離れた馬が半野生化し,現在も100頭程度が棲息している。
日 程:12月4日(月)
定 員:30名程度