第39回日本植生史学会大会を下記の要領で開催しました。
一般研究発表(口頭・ポスター)・シンポジウム講演は現地会場で開催しました。口頭発表およびポスター発表は現地会場からの発表とし,学会員の方は,シンポジウム講演のオンライン視聴(映像配信のみ)という形式で実施しました。
◆ 主催 日本植生史学会
◆ 開催日程
2024年12月6日(金) 午後:幹事会
2024年12月7日(土)
午前:評議員会
午後:公開シンポジウム,日本植生史学会受賞記念講演,懇親会
2024年12月8日(日)
午前:口頭・ポスター発表
午後:口頭発表
◆ 会場
大会会場:学習院女子大学戸山キャンパス2号館
懇親会会場:学習院女子大学戸山キャンパス互敬会館(3号館)
◆ 大会実行委員:工藤雄一郎(委員長)・能城修一・浦蓉子・柳原麻子
◆ 大会問い合わせ:taikai39[at]hisbot.jp ※[at]を@に置き換えてください
◆ 大会プログラム
12月7日(土)
12:30- 受付開始
公開シンポジウム「4.2kaイベントが縄文時代の人々の生活環境に与えた影響」
13:00-13:10 【S-01】「趣旨説明」能城修一
13:10-13:45 【S-02】「4.2kaイベントと中国文明の形成」中村慎一
13:45-14:20 【S-03】「4.2kaイベント前後の⽇本列島における考古編年の再検討」工藤雄一郎
14:20-14:30 《休憩》
14:30-15:05 【S-04】「トチノミ利用と縄文時代中期末葉の集落再編」佐野 隆
15:05-15:40 【S-05】「花粉からみた4.2kaイベントによる植生と人為生態系への影響」吉川昌伸
15:40-16:00 総合討論・質問
16:15-17:30 記念講演(授賞式含む)
18:00-20:00 懇親会
12月8日(日)
一般研究発表(口頭)
座長 設樂 拓人
《A 生態,古生態,環境変動》
9:15-9:30 【O-01】「長野県田ノ原湿原における最終氷期末期以降の植生変遷」吉田明弘*・佐々木明彦
9:30-9:45 【O-02】「霧島山北部の最終氷期の古植生と姶良火山噴火の影響」百原 新*・松田悠輔・三宅 尚・赤崎広志・白池 図
9:45-10:00 【O-03】「前期完新世におけるクリ林の発達−丹波高地蛇ヶ池堆積物の微粒炭分析とSEMによる花粉分析」高原 光*・眞鍋智子・佐々木尚子・渡辺彩花
《B 人と植物の関係史》
10:00-10:15【O-04】「山口県南東部,島田川中流域における古植生-花粉分析結果と種実同定結果・文献との比較-」渡辺正巳*・田畑直彦
10:15-10:30【O-05】「日本国内の土壌や泥炭に含まれるガラス化微粒炭について」小椋 純一
10:30-10:40 《休憩》
一般研究発表(ポスター)
10:40~11:10 フラッシュトーク
12:45-13:30 ポスターコアタイム奇数
13:30-14:15 ポスターコアタイム偶数
《A 生態,古生態,環境変動》
【P-01】「横浜市内の小規模な社叢林におけるウラジロガシの花粉粒生産量」清永丈太
【P-02】「山梨県身延山地,七面山山頂付近の線状凹地に形成された「一ノ池」の成り立ちと池底堆積物中の菌類相の特徴」糟谷大河*・門馬彩里・赤司智宏・肥後茉由佳・野中健一・植木岳雪
【P-03】「種分布モデルによる日本産トウヒ属の分布変遷推定と気候要因の検討」設樂拓人*・松井哲哉・津山幾太郎・百原新
【P-04】★「花粉分析に基づく宮崎県児湯郡鮮新-更新統高鍋層の古環境復元(予察)」鳥井夏希*・渡邉正巳・入月俊明・岩谷北斗
【P-05】★「大台ケ原におけるウラジロモミ林およびトウヒ林の花粉生産量」野田純花*・齋藤俊彦・竹谷尚樹・高原光・佐々木尚子・杉田真哉
【P-06】★「丹波地方夜久野末窯跡群における燃料材の樹種同定」髙野龍也*・高橋 敦・佐々木尚子・菱田哲郎・諫早直人
【P-07】★「神奈川県伊勢原市で発掘された縄文時代後晩期の埋没林を構成する植物種をDNA情報を用いて同定する」木田翔太*・三井裕樹
【P-08】「『Ancient Starch Research』出版から20年:東アジアにおける分析の進展」渋谷綾子
【P-09】 「須恵器窯跡の燃料材について」小林克也
【P-10】★「縄文時代に利用が推定されるマメ類とシソ属の栄養価分析と評価」高橋文香・山崎華乃*・伊藤美香・佐々木由香
【P-11】「土器圧痕で検出されたエノコログサ属」小畑弘己*・李潤枝
【P-12】「秋吉台西縁の鳴滝地区における堆積物中の植物珪酸体化石群」渡邉稜也*・江口誠一・藏本隆博
【P-13】「鹿児島県竹島の植生変遷とその人間活動の影響」林 尚輝*・江口誠一・江藤 直
【P-14】「残存デンプン粒分析からみた鬼界アカホヤテフラ(K-Ah)降下前後の粉砕加工対象の地域差」上條信彦*・桒畑光博 ・内山純蔵・熊谷有里
【P-15】「花粉から見る国史跡大高城跡の人為植生と花粉の放射性炭素年代測定」森将志*・山田圭太郎・大森貴之
【P-16】「メタボローム解析による縄文人のニワトコ果実および煮詰め液の利用の復元」西内巧*・佐々木由香・中野正貴・小林和貴・菅野紀子・宮木海征・高木宏樹・能城修一
【P-17】「カンボジア北西部の土壌層から産出した植物珪酸体化石群」江口誠一*・藁谷哲也・竹村貴人
【P-18】★「曲物の年輪年代からみた福井県一乗谷朝倉氏遺跡の暦年代検討-年輪年代と紀年銘資料との比較から-」前田仁暉*・渡邊英明・星野安治
【P-19】「南九州における弥生・古墳時代の植物利用―最近の研究成果から―」大西智和*・中村直子・川口雅之・真邉 彩
【P-20】★「縄文人が利用していたニワトコ・キハダ・ミズキの栄養学的評価」名取美季*・伊藤美香・佐々木由香
【P-21】★「和歌山県生石高原における土壌中の植物珪酸体・微粒炭分析による植生と火の歴史の解明」井原佑弥*・林尚輝・井上淳
【P-22】「福島県猪苗代湖西北岸域の赤井谷地における約5万年前以降の環境史 ―笹山原No.16遺跡の環境的背景の理解を目的として―」工藤雄一郎*・森将志・會田容弘
【P-23】★「レプリカ法による東信地域の縄文中期土器の種実圧痕」井沢志穏*・佐々木由香・芹沢一路
11:15-12:15 総会
12:15- 《昼食・休憩》
一般研究発表(口頭)
座長 中山 誠二
《B 人と植物の関係史》
14:15-14:30 【O-06】「カクレミノからの金漆採取と樹皮形態の変化」能城修一*・小林和貴
14:30-14:45 【O-07】「酸素同位体比年輪年代法による池上曽根遺跡大型掘立柱建物柱材の年代決定とその由来に関する考察」箱﨑真隆*・佐野雅規・坂本稔・中塚武
14:45-15:00 【O-08】「縄文人はどのようにマメの集団を管理していたのか?:能登町真脇遺跡公園における火を用いた野生アズキ集団の管理と増殖実験」那須浩郎*・高田秀樹・山田昌久
15:00-15:10 《休憩》
座長 柳原 麻子
15:10-15:25 【O-09】★「東北地方における栽培穀物の出現と土器の変化」小久保竜也*・佐々木由香・太田圭
15:25-15:40 【O-10】★「東京湾東岸における縄文時代の遺跡動態と種実圧痕の対応関係」杉本亘*・佐々木由香・ 西野雅人
15:40-15:55 【O-11】★「ドングリ類の栄養価からみた縄文人の選択性の検討」山本 麻結*・伊藤美香・佐々木由香
15:55-16:05 《休憩》
座長 真邉 彩
16:05-16:20 【O-12】★「レプリカ法による弥生土器製作に用いられた布目圧痕の観察」神澤郁美*・佐々木由香・植木雅博
16:20-16:35 【O-13】「中央アジア、アク・ベシム遺跡の植物遺存体分析」赤司千恵*・中山誠二
16:35-16:50 【O-14】「土器圧痕からみた,東西の穀物が融合した紀元前1千年紀アラル海東部地域の農耕」遠藤英子*・Zhanargul Kaliyeva・Zhanbolat Utubayev・Asemgul D. Kasenova・Makpal Suyundikova・Akhan Onggaruly・Robert Spengler・庄田慎矢
16:50 閉会挨拶
* 発表者
★ 優秀発表賞エントリー