国際第四紀学連合 (INQUA)第19回大会の発表申し込み募集開始のお知らせ

2015年7月27日から8月2日に名古屋で開催される国際第四紀学連合(INQUA)の第19回大会での発表申し込みの募集が始まりました。募集開始はホー ムページ上では2014年9月となっていますが、やっとホームページが整ったようです。口頭・ポスター発表申し込みの締め切りは2014年12月20日で、2015年2月上旬に要旨の受理通知があり、要旨提出者の参加登録の締め切りは2015年2月28日となっています。要旨は英語で300語以内、セッションと発表形式を選択して、オンラインで提出します。

INQUAのセッションは、INQUAが行っている5つの委員会に対応しています。ただし、3件の一般セッションも用意されております。また日本植生史学会の会員もいくつかのセッションのオーガナイザーとなっております。

INQUAの5つの委員会

  1. CMP (Coastal and Marine Processes): 海洋および沿岸プロセス委員会
    CMPでは海洋および沿岸に関する研究全般について取り扱っています。現在5つの 作業部会があり、海岸線近傍の第四紀環境変遷や大陸棚、そして外洋の環境変遷 についての研究を行っています。日々進展する年代測定についての知見も重要な テーマのひとつであり、作業部会のひとつではそのテーマについても取り扱って います。
  2. PALCOMM (Palaeoclimate): 古気候研究委員会
    PALCOMMでは、プロキシと呼ばれる過去の表層環境シグナル(花粉やプランクト
    ン、それらの化学データ等からもたらされる気温や降水量情報など)を使って気 候モデルとの比較検討を行い、気候システムの理解を深めるための研究を進める委員会です。
  3. HaBCom (Commission for Humans and the Biosphere): 人類および生物圏研
    究委員会HaBComは、人類と環境の相互関係の探究とともに、気候や環境の変動が 生物、人類に対してどのような影響を与えるかの解明を目指しています。地域的にも多様 なプロジェクトが立ち上がっています。広く古生態学、考古学、人類進化のテーマもカバーし、時代も旧石器時代から歴史時代までフォローしています。
  4. SACCOM (Stratigraphy and Geochronology Commission): 第四紀層序・地質
    年代委員会SACCOMでは、層序学・編年学を通じて第四紀研究に寄与するため、各 大陸の層序調査と区分、テフラ年代学、レス古土壌、乾燥地年代評価などの6つの作業部会 を中心に定期的会合・出版・広報活動を行っています。
  5. TERPRO (Commission on Terrestrial Processes、 Deposits and History):
    陸域のプロセス・堆積物・地史研究委員会TERPROでは、第四紀の陸域における環境とその変化に関するあらゆる分野を研究対象としています。現在、陸水、古土壌、活構造、災害、地下水に関する研究 グループが活動していますが、雪 氷・周氷河、沙漠、都市地質などに関する研究が、この委員会の活動に含まれます。

また参加助成の締め切りは2014年12月20日で、参加者の早期参加登録の締め切りは2015年2月28日です。
参加費は、一般が2015年2月28日までは60,000円、それ以降2015年6月30日までは 75,000円、7月1日以降は100,000円で、学生は2015年6月30日までは25,000円、それ以降は40,000円となっています。またこの金額には、大会のディナー参加費10,000円は含まれていません。

詳細はhttp://inqua2015.jpでご確認下さい。