『歴博フォーラム ここまでわかった!縄文人の植物利用』
工藤雄一郎/国立歴史民俗博物館 編
A5判並製・224ページ 表4色/裏1色
定価2,500円+税
新泉社
2013年12月25日刊行予定
<概要>
2012年に開催した「歴博フォーラムここまでわかった!縄文人の植物利用」の内容を再構成してまとめたもの。日本植生史学会でもおなじみの著者らが,1980年代から今日までの低湿地遺跡での研究成果や,縄文人による森林資源管理,土器圧痕によって明らかになってきたマメ利用,ウルシ利用,下宅部遺跡での最新の研究成果などを分かりやすく紹介。写真・図はオールカラーです。博物館や埋蔵文化財調査機関においては便利な普及書として,大学の講義では便利な概説書としても活用できる1冊に仕上がっています。日本植生史学会会員の皆様には特にお勧めの1冊です。
<主要目次>
1 「人と植物の関わりの文化史」をもっと知ろう!(工藤雄一郎)
2 縄文人の植物利用─新しい研究法からみえてきたこと─(佐々木由香)
3 縄文人は森をどのように利用したのか(能城修一)
4 マメを育てた縄文人(小畑弘己)
5 縄文人がウルシに出会ったのはいつ?(鈴木三男)
6 適材適所の縄文人─下宅部遺跡─(千葉敏朗)
7 下宅部遺跡の漆関係資料からわかること(永嶋正春)
8 縄文人と植物との関わり─花粉からわかったこと─(吉川昌伸)
9 イネと出会った縄文人─縄文時代から弥生時代へ─(那須浩郞)
コラム1) かごや縄の素材はなに?植物珪酸体で調べる(米田恭子・ 佐々木由香)
コラム2) 植物繊維の見分け方(小林和貴)
コラム3) イネを食べなかった縄文コクゾウムシ(小畑弘己)
コラム4) 土器づくりの敷物は?(真邉彩)
コラム5) 植物の年代をはかる(坂本稔)
コラム6) 縄文土器のおこげの正体は?(工藤雄一郎)
コラム7) たねが語る人の暮らし(百原新)
コラム8) 果実でウルシが見分けられるか(吉川純子)
コラム9) アサを育てる・使う(篠崎茂雄)
コラム10) デンプンからわかる食べ物(渋谷綾子)
(付録)くらしの植物苑に行こう!(工藤雄一郎・山村聡)
※会員向けの割引販売はありません。新泉社,全国の大型書店,アマゾン等のネットでご購入いただけます。