下記のご案内をいただきました。
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公開シンポジウム「縄文農耕論と焼畑」
科学研究費基盤研究(S)「人類史の新たな食料生産パラダイムによる『縄文農耕』の再評価」(JP25H00387)
「民族考古学・実験考古学による方法の検証」第2回研究会
縄文時代の生業に農耕,栽培があったとする説「縄文農耕論」をめぐっては一世紀を超して議論されていますが,未だ定見に至っておりません。「縄文農耕論」の論点は多岐にわたりますが,狩猟漁撈採集と生業全体の中でその可能性を検討,評価するとともに,土器や石器の機能・用途研究,民族・民俗誌に応用,科学分析など,総合性が求められる分野であり,その議論の中で研究は大きく進みました。本シンポジウムでは,縄文農耕論の現状と課題を整理し,土器や石器の用途機能研究の成果を公表するとともに,今日でも一部地域で行われている焼畑を取り上げます。焼畑農耕は縄文農耕論のモデルとされた経緯がありますし,クリに代表される有用植物の管理や開発での「火入れ」の可能性も指摘されております。モデルとしてどこまで縄文文化の復元に適用できるかも検討します。本シンポジウムでは,令和時代の新たな人類史の枠組みにより,「縄文農耕論」の今日的意味を考えます。
日時:令和8年(2026年)1月24日(土)午前9時~午後4時30分
会場:長野県塩尻市総合文化センター中央公民館講堂(〒399-0738 塩尻市大門七番町4番3号 電話:0263-54-1253)
主催:科学研究費基盤研究(S)(課題番号25H00387 代表 米田穣)「人類史における新たな食糧生産パラダイムによる『縄文農耕』の再評価」
共催:塩尻市教育委員会 明治大学資源利用史研究クラスター,長野県考古学会,科学研究費基盤研究(C)(課題番号23K00936)
参加費:資料代500円(資料集を購入しなくても入場できます)
申込:80名先着順
※事前予約可能です。下記の連絡先に,氏名と連絡先を明記して事前予約をお願いします。個人情報は本シンポジウムに関してのみ使用します。
申込・問合先:中沢道彦 mynakazawa[at]tbz.t-com.ne.jp ※[at]を@に置き換えてください
<スケジュール>
9:00~9:10 開会・あいさつ 小松学(平出博物館長)
9:10~9:30 「『縄文農耕』と焼畑」 米田穣(東京大学総合研究博物館)
9:30~9:50 「縄文時代に焼畑・火入れはあったのか」中沢道彦(長野県)
9:50~10:20 「縄文中・後期土器の器種からみた植物資源の利用強化」阿部芳郎(明治大学)
(休憩)
10:30~10:45 「縄文時代のマメ利用―レプリカ法の成果から-」会田進(元長野県考古学会長)
10:45~11:10 「縄文時代中期の石器組成」 塚原秀之(長野市埋蔵文化財センター)
11:10~11:35 「長野県飯田市下栗の焼畑調査と縄文農耕の復元」小松隆史(井戸尻考古館)
11:35~12:00 「打製石斧の使用実験と使用痕」原田幹(あいち朝日遺跡ミュージアム)
(昼食休憩)
13:10~13:40 「ラオスの焼畑集落とその社会」木部未帆子(東京大学)
13:40~14:10 「山梨県早川町奈良田の焼畑について」上原佑貴(一般社団法人ほらじゅう)
14:10~14:40 「木の実食を考える」栗島義明(明治大学黒曜石研究センター)
(休憩)
14:50~16:10 討論 司会:米田穣・中沢道彦
16:10~16:20 コメント 佐野隆(NPO法人茅ケ岳歴史文化研究所)
16:20~16:30 閉会・その他
誌上発表
「八ヶ岳南麓における縄文時代中期の生業と植生」佐野隆(NPO法人茅ケ岳歴史文化研究所)
「中部高地縄文遺跡出土動植物遺存体集成」吉村璃来・関杏介・中沢道彦