奄美群島の生態系に関する講演会の開催と「環境研究総合推進費」公募情報

お知らせをいただきましたので、掲載いたします。

(1) 日本学術会議 九州・沖縄地区会議学術講演会「世界遺産・奄美群島固有の生態系と文化的多様性~次代へつなぐアマミの宝~」
【日時】2024年10月9日(水)14:00~16:10
【場所】鹿児島大学 稲盛会館キミ&ケサメモリアルホール(鹿児島県鹿児島市郡元1丁目21-24)
【開催方法】対面・オンライン併用開催
【主催】日本学術会議九州・沖縄地区会議
【共催】国立大学法人鹿児島大学
【開催趣旨】
奄美群島は、奄美大島と徳之島が2021年7月に世界自然遺産登録されたことが示すように、国内最大規模を誇る亜熱帯多雨林、広大なマングローブ林、河口部に広がる干潟など、多様な環境に多くの固有種が生息・生育しています。また、そのような豊かな自然に根ざした暮らしや風土から育まれてきた固有の文化も存在しています。しかしながら、地球温暖化による急速な自然環境の変化や世界遺産登録後のオーバーツーリズムに伴う動植物の持ち出しなどにより奄美群島の多様な生態系への影響が懸念されています。また、急速に進む少子高齢化や過疎化によって奄美固有の言語や音の文化が失われつつあります。本講演会では、奄美群島を中心に、植物や動物の多様性、奄美固有の言語や音の文化に関する最前線の研究を紹介し、奄美群島の自然と文化を取り巻く様々な課題を共有するとともに、持続可能な社会を構築していくための示唆を得る機会とします。

【プログラム】https://www.scj.go.jp/ja/event/2024/369-s-1009.html
【参加費】無料
【申込み】要事前参加申込(締切 10/2(水)17:00)。
以下のURLからお申し込みください。
https://x.gd/SCJ2024Amami
【問合せ先】鹿児島大学研究推進部研究協力課 Tel:099-285-3227

(2) 環境省所管の競争的研究費「環境研究総合推進費」令和7年度新規課題の公募開始と公募説明会開催(9/20)のお知らせ
【公募期間】令和6年9月13日(金)13時~令和6年10月18日(金)13時
【対象領域】環境分野のほぼ全領域。若手枠あり。
【応募方法】府省共通研究開発管理システム(e-Rad)にて受付
【運営】独立行政法人 環境再生保全機構
【趣旨】
「環境研究総合推進費」は環境政策への貢献・反映を目的とした競争的研究費です。研究対象領域は、「環境研究・環境技術開発の推進戦略」(令和6年8月環境大臣決定)に示された5つの研究領域です。推進戦略では、中長期的に(~2050年頃)目指すべき社会像を設定した上で、環境分野において今後5年程度で重点的に取り組むべき研究・技術開発の課題として、16の重点課題が示されています。推進費では、重点課題やその解決に資する行政要請研究テーマ(行政ニーズ)を提示した上で、広く産学民官の研究機関の研究者から提案を募り、研究・技術開発を実施しています。
https://www.erca.go.jp/suishinhi/koubo/r07_koubo_1.html

【申請にあたって】第2回オンライン公募説明会へのご参加を推奨させて頂いております。
(日時)令和6年9月20日(金)10:30~17:00(予定)
(プログラム)https://www.erca.go.jp/suishinhi/koubo/r07_koubo_3.html
(対象)研究者、URA等の研究活動の企画・マネジメント等に携わる方
(申込み)事前登録制
https://p-unique.webex.com/weblink/register/rc93ea93f344d0362b480556fcd287103

【問合せ先】
(独)環境再生保全機構 環境研究総合推進部 担当:小林、松山、飯塚、美川
Tel 044-520-9509
E-mail suishinhi-koubo[AT]erca.go.jp <http://erca.go.jp> ※メールアドレスの[AT]は@に置き換えてください。

2025年度開催の国際会議について

2025年度は、数年に1度行われる国際会議が複数開催されます。
これらのうち、今月下旬や今秋に申込み等の締切が設定されている3つをご案内いたします。
会員でなくても参加・報告できるものがあります。詳細は各会議のウェブサイトをご確認ください。

第20回国際古民族植物学会議
20th Conference of the International Work Group for Palaeoethnobotany (IWGP2025)

第10回世界考古学会議
The 10th World Archaeological Congress (WAC-10)

第10回東アジア考古学会大会
The 10th Worldwide Conference of the Society for East Asian Archaeology

【再掲載】第14回日本植生史学会「奨励賞」候補者募集のお知らせ

日本植生史学会表彰規程に則り、第14回奨励賞の候補者を募集いたします。候補者は自薦・他薦を問いませんので、奮ってご応募下さい。

(1)候補者の要件
・植生史学の分野で優れた研究を行い、将来の発展に貢献すると期待される会員。
・公示日(第14回は2023年12月2日)において、40歳未満の会員。
・本学会誌の原著論文または総説に第1著者として1編以上の論文が掲載され、かつ本学会年度大会で第1著者として口頭発表,ポスター発表またはシンポジウム発表のいずれかを行った実績のある会員。

(2)応募方法
所定の応募用紙に必要事項を記入のうえ、学会事務局まで電子メールか郵送で送付してください。応募締め切りは、2024年4月30日(必着)とします。応募用紙に記載された個人情報は、奨励賞選考以外の目的では使用しません。審査終了後は速やかに破棄し、応募者への返却は行いません。

応募用紙のダウンロードはこちら
送付先メールアドレス hbmain[at]hisbot.jp ※[at]は@に変えてください。
送付先住所
〒036-8561 弘前市文京町1番地
弘前大学人文社会科学部
日本植生史学会 庶務幹事 上條信彦

(3)審査方法
奨励賞審査委員会により、植生史学会での業績だけでなく、他学会や国際的に公表された論文、研究発表に対する業績の内容を総合的に判断します。審査委員会は、受賞者を2024年7月末日までに決定し、総会にて報告します。なお受賞者には、年度大会で受賞記念講演を行っていただきます。受賞者には、表彰状および副賞として研究奨励費が授与されます。

南アルプス地域を対象とした研究助成について

南アルプス地域で調査・研究を行う個人やグループ研究への助成金のご案内

静岡県では、ユネスコエコパークに指定された南アルプスにおける自然環境の保全や 地域文化の継承を目的に令和4年2月に「南アルプス学会」を設立しました。

南アルプス学会では、今年度も静岡県内を中心とした南アルプス地域で調査・研究を行う個人やグループを対象に、研究助成(1件あたり上限50万円)を行います。

今年度の助成金の募集締め切りは、令和6年3月29日(金)となっております。
大学や研究機関に属する方に限らず幅広く応募できます。

研究助成内容の詳細は、下記のURLをご参照ください。
https://www.pref.shizuoka.jp/kurashikankyo/shizenkankyo/1050519.html

第21回(令和6(2024)年度)日本学術振興会賞受賞候補者の推薦について

日本学術振興会では、研究者養成事業の一環として、「日本学術振興会賞」を制定し、優れた若手研究者を顕彰しています。

本賞は、創造性に富み優れた研究能力を有する若手研究者を顕彰し、その研究意欲を高め、研究の発展を支援することにより、我が国の学術研究の水準を世界のトップレベルにおいて発展させることを目的としています。

この度、下記の要領により、第21回(令和6(2024)年度)を実施することとなりましたので、候補者のご推薦をお願いいたします。

本賞では、海外在住の日本国籍を有する研究者も対象としております。
また、優れた研究実績有する我が国の学術研究者からの個人推薦も受け付けておりますので、貴機関・貴会所属の研究者にも広く周知いただきますよう併せてお願いいたします。


1.対象分野
人文学、社会科学及び自然科学にわたる全分野

2.対象者
国内外の学術誌等に公表された論文、著書、その他の研究業績により学術上特に優れた成果を上げたと認められる者のうち、令和6(2024)年4月1日現在、以下の1)から3)の条件を満たす者とします。

また、これまでにご推薦いただいた候補者のうちの女性割合は極めて低いというのが現状です。各研究機関、学協会におかれては、各研究機関や学協会における女性研究者の割合も念頭に、女性候補者の積極的な推薦をお願いいたします。

本賞では複数名の推薦も歓迎しておりますが、以上の理由により、複数の候補者をご推薦いただく際は、女性候補者の推薦を必須とします。

1) 次の a) 又は b)を満たすこと。
a) 日本国籍を有する者(海外在住の日本国籍を有する研究者を含む)
b) 外国人であって推薦時点において我が国で5年以上研究者として大学等研究機関に所属しており、今後も継続して我が国で研究活動を予定している者

2)45歳未満であること(出産・育児による休業等に関する例外取扱いについては、下記※を参照)

3)博士の学位を取得していること(博士の学位を取得した者と同等以上の学術研究能力を有する者を含む)
※ 大学等研究機関の長が当該機関に雇用されている候補者を推薦する場合であって、人事記録等により確認できる候補者の出産・育児による休業等(休暇、休職、離職を含む)に伴う研究活動の中断期間が通算3ヶ月以上であることを推薦者が認める場合は、47歳未満とします。

3.受付期間
令和6(2024)年4月3日(水)~4月8日(月)17:00(必着)

詳細は日本学術振興会賞の下記のURLをご参照ください.
https://www.jsps.go.jp/j-jsps-prize/

2023年度国際ABSワークショップ 「マレーシア・サバ州の遺伝資源の取得と利用」 開催のご案内

下記のご案内をいただきましたので、掲載いたします。

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この度,国立遺伝学研究所 ABS学術対策チームは、2024年2月28日(水)14時00分から、2023年度国際ABSワークショップ「マレーシア・サバ州の遺伝資源の取得と利用」を開催いたします。

マレーシア サバ州は、生物多様性にに富む地域であり歴史的な経緯もあり、サバ州独自の遺伝資源に関する法律・規則を持ちアクセスと輸出手続きの実際の許可申請方法が整備されています。このたび、サバ州の生物多様性センターよりオンラインでご講演を頂きます。

【日時】 2024年2月28日(水) 14時00分-15時30分(日本時間)

【講演者】
講演① Dr. Gerald Jetony サバ⽣物多様性センター
講演② Ms. Alessandra Markos サバ⽣物多様性センター

【講演内容】
・ サバ生物多様性センターの紹介
・ サバ州生物多様性法2000について
・ サバ州でのABS実施状況
・ アクセス/輸出許可申請手続き(概要)
・ PIC
・ 伝統的生態学的知識の文書化プロジェクト

【配信方法】 zoomウェビナー
【参加登録】 下記URLからご登録ください。
https://us06web.zoom.us/webinar/register/WN_WDDeejF5RhWM4LFgJxi8sA

【視聴方法】 参加登録時に記載したメールアドレスに届く登録完了メールにある、「ここをクリックして参加」よりご参加ください。
13時45分から接続可能です。(接続確認をお願いします。)
13時55分迄に参加をお願いします。

【資料入手方法】 リマインドメール(セミナー開始1時間前に送信予定)に、資料ダウンロード方法を記載します。
【事前質問のお願い】 参加登録時に、「質問とコメント」欄を設けています。本会やABS学術対策チームに関するご質問、ご要望等がございましたらご記載ください。
【言語】 日本語⇔英語の同時通訳あり

【お問合せ先】 国立遺伝学研究所 ABS学術対策チーム
〒411-8540静岡県三島市谷田1111  TEL: 055-981-5831  FAX: 055-981-5832
e-mail: abs[at]nig.ac.jp URL: https://idenshigen.jp/

【詳細URL】 https://idenshigen.jp/2024/01/19/news20240118/

西田治文先生 最終講義のご案内

長く日本植生史学会の運営等へご尽力いただいている西田治文先生(中央大学理工学部教授)が、2024年3月末日をもってご定年を迎えられます。最終講義のご案内をいただきましたので、ご参加を希望される方は下記の通りお手続きください。

日程:2024年3月16日(土)15:00~17:00
場所:後楽園キャンパス 5号館 5階 5534号室

詳細はこちらをご参照ください。
お申し込みはGoogleフォームへ入力してください。
※最終講義(現地参加)と懇親会へご参加の方は、2月16日(金)までにご登録ください。
※最終講義へオンラインでご参加の方は、3月11日(月)までに参加登録してください。

国際会議への参加・発表に対する補助

日本植生史学会では、海外で開催される、植生史学に関わる国際会議で講演を行う学生会員またはこれに準ずる会員(研究機関などに在籍し常勤職に就いていない40才以下の会員に限る)に対し、参加費等に充てるため1人14万円を補助いたします。

対象となる国際会議は、2023年10 月1日から2024年9月30日までに開催される(された)ものが対象で、すでに終了したものも応募可能です。補助金を希望する方は、件名を「国際会議参加費補助申請」として、2024年1月末日までに下記項目をメールでご提出ください。

1. 氏名
2. 所属機関(学生会員でない方は詳細な職名もご記入ください)
3. 国際会議の名称
4. 発表題目(英語)
5. 発表要旨(英語)
6. 連絡先(住所,電話番号,E-mail)
7. 振込先(銀行名,支店名,口座番号など)

送付先メールアドレス hbmain[at]hisbot.jp ※[at]は@に変えてください。
日本植生史学会 庶務幹事 上條信彦宛

申請内容に基づき日本植生史学会の幹事会にて公正に検討し、助成の可否について2024年2月末頃までにご連絡いたします。助成が決定した場合、国際会議での発表を確認後にご指定の振込先に送金します。

なお、助成対象者には、国際会議参加後、1) 参加報告記事の提出、2) 助成決定日から2年以内に「植生史研究」への論文投稿をお願いします。論文の内容は国際会議で発表した内容に限りません。

第38回大会の優秀発表賞の受賞者

第38回大会の優秀発表賞の受賞者が決定しました。
選考委員会(委員長 大山幹成編集副委員長)で厳正に審査した結果、以下の4件を受賞とすることに決定いたしました。受賞者の方々おめでとうございます。

O-20 〇田畑和嵩・百原 新・吉田明弘・大山幹成・佐々木明彦・島田和高
「長野県中部・大阿原湿原の最終氷期最寒冷期以降の亜高山帯森林植生の変化」

O-21 〇岡本拓樹・百原 新
「最終氷期最寒冷期以降の浅間火山の火山活動と気候変化が南軽井沢の植生に与えた影響」

P-10 平岡 和
「東北日本における遺跡出土ニワトコ属核の形態分析」

P-15 〇林 忻・箱﨑真隆・能城修一・佐野雅規・李 貞・中塚 武
「東京都港区我善坊谷遺跡出土木材の酸素同位体比年代測定および産地推定結果」